白内障について どんな生活?
白内障手術の前と後

POINT!
白内障手術を行う上で手術の前後の生活は術後の見え方にも影響するため、医師の指示に従って生活することが大変重要です。視力は術後すぐに回復し始めますが、安定するまでに1〜2カ月かかることもあります。万が一異常を感じた場合はすぐに医師に相談しましょう。

白内障手術前の準備

白内障手術の数週間前から、手術当日までの一般的な準備と注意点を紹介します。手術の安全性や手術後の見え方にも影響しますので、医師の指示に従っていただくことが大変重要です。

①手術数週間前~数日前の準備と注意点

事前検査
眼内レンズの度数を決定し最適な手術計画を立てるために、目の状態を詳しく把握する検査が行われます。
内服薬の確認
手術を安全に進めるために、服用しているすべての薬について手術前に医師に伝えていただきます。
点眼薬の使用
感染症の予防のため、多くの場合数日前から抗生物質の点眼薬の使用が求められます。
コンタクトレンズの
使用中止
角膜の形状を回復し正確なデータを取得するため、検査及び手術の前日~数週間前はコンタクトレンズの使用中止を求められることがあります。中止期間はコンタクトレンズの種類によって異なります。

②手術前日~当日の準備と注意点

洗顔と入浴
手術後しばらくは目を水に濡らすことが制限されるため、しっかりと顔や頭を洗っていただきます。
飲食の制限
アルコールの禁止や絶食期間の遵守といった飲食の制限が指示されます。健康状態によっても内容が異なりますので、医師からの具体的な指示に従ってください。
服装
当日はリラックスできるゆったりとした服装で来院することが推奨されます。目の周りが清潔に保たれるよう、タートルネックやセーターなど、首元が高い服は避けた方がよいです。
化粧・
アクセサリーの
禁止
当日は顔を清潔な状態に保つことが求められるため、化粧、香水、整髪料や、アクセサリーが禁止されることが一般的です。
付き添いの確認
手術直後は視界がぼやけたり、麻酔の影響が残ったりすることがあるため、特に日帰り手術の場合には付き添いが必要になることが一般的です。
医師の確認と準備
来院後、医師や看護師と手術内容や流れについて再度確認を行い、最後の検査を実施します。また、点眼麻酔などが投与され、手術の準備が整います。

白内障手術後のケア

術後翌日には見えるようになりますが、すぐに視力が完全に回復するわけではありません。目の健康を保ち、回復を早めるために、白内障手術の後に気を付けていただきたいことについてご紹介します。

目の保護
安静にする: 手術直後は目を休ませることが大切です。無理な運動や重いものを持ち上げるなど、目に圧力がかかる動作は避けるほうがよいです。 目を擦らない: 目を擦ると感染症や合併症が発生するリスクがありますので、手術直後は直接目に触れないことが推奨されます。 眼帯・保護メガネの使用: 手術直後は医師の指示に従って眼帯や保護メガネを使用し、目を保護していただく場合があります。
点眼薬の使用
手術後は、感染症の予防や炎症を抑えるための点眼薬が処方されます。医師の指示に従って、決められた回数や期間を守って使用することが重要です。
シャワー、入浴
シャワー: 術後一週間程度は目に水が入らないようにする必要があります。シャワーの浴び方や洗顔、洗髪に制限が出ますので、医師の指示に従っていただきます。 入浴: 目に水や汗が入ることや、血圧を上昇させてしまうようなことを避けるため、入浴にも制限が出る場合があります。医師の指示に従ってください。
運動
軽い日常生活への復帰は、多くの場合手術の翌日より可能です。ただし、激しい運動や汗をかくスポーツは避けるほうがよいです。傷の治り具合や運動の種類によって控えておくべき期間が異なりますので、医師の指示に従うことが大切です。
メガネの使用
白内障手術で単焦点眼内レンズを使用した場合は、特定の距離(近くか遠く)のみがはっきり見えるようになります。そのため、他の距離を見る際に眼鏡が必要になることがあるので、白内障手術の後の検査結果に基づいてメガネを検討することが重要になります。また、新たにメガネの購入を検討する場合は、視力が安定するまで待つ必要があり、1〜2カ月程度かかることがあります。
手術後の
定期検診
定期的な検診は術後のケアとして非常に重要ですので、必ず受診してください。手術後1週間、1ヶ月、3ヶ月など、医師が指定したタイミングで検診を受けることで、術後の経過を確認し、異常がないかをチェックします。

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